廣岡保貴 / 昭典Hirooka Yasutaka / Akinori

廣岡保貴 / 昭典Hirooka Yasutaka / Akinori

石が見えるから無駄な事をしなくてすむ

-----  ZEQUEとの出会いは龍神にて行われたスポニチのアユ釣り大会。
上手い兄弟がいるという話を聞き、河原で声を掛けたのが始まり。それからのお付き合いなので15年以上ですね。

保貴: それまでは見るとこに対してそこまで重きを置いていませんでした。逆光の時とかに目印が見にくいとか、夕方反対側行ったら水面が見えないので安い偏光を掛けてたんです。でも使わせて貰って掛けてみると眼鏡の掛け心地が良いし、やっぱり水の中も見えるし、石の色とかを見るのにこんなに違うのかと。今、僕はマスターブルー(MB)ですが、あんまり光をカットしすぎると暗いとか、裸眼で見たところとの差が激しすぎたら、鮎が食んで光っている石と、食んでなくて、くすんでいる石と。石でポイント見ていくから、違う色に見えすぎたら勘違いして良いポイントに思える。石の色が変わらずに見えるのが良い。
昭典: 石の光沢が判らないとだめです。
保貴: 裸眼との差が少ないから、もうかけっぱなしでもやりやすい。鮎が苔食べたら石が光る。そこにもう鮎が居ますっていうみたいなことになるんです。だから光沢が判らないと駄目なんです。
昭典: だから川によって釣れる石の色っていうのは違うんですよ。そのうえ、水が渇水になったり状況で変わるんで、だからもう石の光沢が判らんと戦略が立てられません。

----- だから鮎自体を先に見つけるというよりも、それこそまず石を?

昭典: そうですね、石の色っていうか鮎が苔食べた跡。食み跡ポツポツというくらいじゃ甘いから、石全体を食んで、食み跡見えんくらい光っているところが絶対。それがね、偏光グラス無かったとしたら、パッと見見ても判らないじゃないですか?
保貴: 偏光グラス忘れたらタモ忘れた感じ(笑)取りに帰らなあかん。無駄なことしてしまうんで。

----- それはありますね。一応ここもやろかなと。

保貴: はっきり言えることは。それをしなくて済む。

----- あんまり釣らない人は、結構そのロスをやってる?

保貴: 偏光グラス掛けないでやったら、流れの変化とかでポイント決めていく。流れ良さそうとか。でも偏光越しで見ると水中の石に泥被ってるとか、鮎少ないなぁとか。 循環の釣り、囮を新しいのとか元気なやつに変えていく釣りだから無駄が有ったら囮が弱るのもあるし、さらにもうペースダウンっていうか。だからそこに(釣果の)差が生じていく。
昭典: 場所をジャッジする為には偏光サングラスは絶対必要。タモ忘れたぐらいに、ホンマに。

----- 食み跡を見るっていうのは全国共通ですか?偏光で見て?。

保貴: そうですね。
昭典: でも、なかなか知らない川行ったら判りにくいですけどね。この辺りで良い感じの色だと思って行っても、そこでは全然違う。もっと黄色いような石が良いとか、黒い石狙ってもダメとか。それも全部川の中見えてての話ですから。

-----  今、気に入って頂いている色は先ほどマスターブルー(MB)と仰って頂きましたが、もうだいたい一通りのレンズカラーは試して頂いています。他に好きなカラーは?

昭典: 僕はライトスポーツ(LS)が好きですよ。普段はほぼLSです。明るいから。楽ですよね。一日釣っていても。

-----  ZEQUEですけど、使い続けるっていうのは?いろんなモデルを掛けられたと思いますが。気に入ってる理由は掛け心地でしょうか?

保貴: フィット感が良かったり、ズレにくいし。

 

----- 結構動きますもんね、鮎釣り。

保貴: そうですね。

----- それでは今はMB、トゥルービュースポーツ(TVS) と LS もメインでしょうか?

昭典: 僕はそうですね 、LS と TVS。

----- それではLS の良い所を。LSどう良いんですかと聞かれたら?

昭典: 楽!見え方もナチュラルじゃないですか、色が薄い分。だから、まぁ掛けていても普通に裸眼で見ている様。トーナメントではTVS使う事が多いかな。でも普段はLS。

----- 保貴さんの方はMBっていうのは?

保貴: 僕もLSやTVSも使いますが、最近MBが多い。グレ釣りでも掛け心地が良いなぁ思って。磯はまた別でちゃうやつとかやったらなんか違和感あるじゃないですか?川でも海でも見やすいし。だからこれもう一個有ったらと思って。

----- お二人ともポイントとしては明るさですよね。暗くなりすぎないっていうのがかなりポンイトですよね。

保貴 / 昭典: そうですね。
保貴: まぁでも、大会とか大きな川行ったら対岸に大きな山とかないじゃないですか。そんな時目印とか見えなくなって、そんな時はトゥルービューフォーカス(TVF)とか。ギラギラになって見えん時とかはTVF。去年の全国大会ではMB掛けていたんです。決勝戦で全然目印が見えなくなった。(顔横にして)こうやって目印探してた。あの時TVFあったらもっと釣れたと思います。

----- 本当にお二人ともレンズの特性をご理解いただいている。

保貴: 大会の時なんかはタックルケースにサングラス何個か置いときたいくらい。状況によってレンズ変えたい。ちょっとこの辺(アユベスト)に入れといてもゴワゴワするじゃないですか。だから後ろに置いときたい。

一匹掛けたら別世界

----- それだけ見え方が大事ってことですよね。

保貴: 暗いやつやったらなんか集中力に欠けるんですよ。なんかちょっとしたことがきっかけで集中できないことがあるんですよ。ここが下がってくるとか、タイツが下がってくるとか。そんなんで集中できんくなる。それでも眼鏡とかは動かんし、始まる前から掛けたままで最後までおれる。軽さとフィット感。

-----ルアー釣りで言うサイトフィッシングなんですね。もの見てしっかり判断して、釣れる釣れない。今日も見させてもらっていて、狙いどころがいっぱいある中で判断されていて、その3つくらいやられてすぐ移動されて、なんでかなと思っていたんです。そこまだ釣れそうなのに。僕ら見てたら、そうなるんですけど。いや釣り場でもお話したんですけど、ものすごい丁寧やなと。釣り方とかが。びっくりしましたね。

保貴: 渇水で水が減ってきたら、丁寧にせな全然釣れん。囮がすぐ弱るし。こんな川だったら浅いところに伏流水が出るんですよ。端っこの方に。だから端っこの方が水温が低い。端っこに鮎が集まるんですよ。

----- 湧き水的なところ?

保貴: そう湧き水的なところ。

----- もっと釣りたい人に対してアドバイスというか、鮎釣りって釣る人と釣らない人の差がある。まずはポイントとしてちゃんと見なさいよ、と。

保貴 / 昭典: そうですね。

----- で実際に目で見て、どうなんですか?見切りをつけるっていうのは、逆に。ものすごく食み跡が良くて釣れそうやなってなる。たとえば人が釣ってしまって、、、やっぱアタリが無かったら移動するべきなのか?

保貴: それはまぁ難しいけど、元気な囮で攻めてくれんかったら換わっていかなあかん。それか弱い囮しか無かったらそこを攻めて掛からんかったらっていっても、元気な囮が1匹いればパタパタって釣れるとこかもしらん。僕らでも弱ったやつで、こう掛からんからって、ええんやけど囮変わらんことには釣れんからどっかちゃうとこで釣ってきたら、最後もう一回元気な囮でやってみたらば~って。だから一匹釣れたら別世界みたいな。だから常に元気な囮持っとって、元気なやつで攻めたら、これで釣れんかったら掛からんわって。弱った囮で攻めても。。元気な奴で攻めないとわからん。だからみんな釣れん釣れんってどんどんどんどん行って結局何も釣れんかったって言ったら、だから一匹釣ったらば~って釣れる。特にこの8月の渇水とかは、一匹目ばらしたりしたら、弱った囮しか無かったら次ぎ変えるのまで大分苦労する。すぐ取れるのと取れないのと全然差が。出だしの。変わってくる。

----- 判りやすい。釣る人はこういう事ちゃんとしているんだって。慣れてない人がどんどんどんどん深みに入っていくのも、ずっと元気ない囮でずっとあかんわ、あかんわ、ってなっていくんでしょうね。

保貴: 最後僕もなっていきよったけどね。そこで大事なのはメンタルがくじけない事。冷静になる事。焦ってしまうと余計に弱らせることになる。なんとかごまかしてでも一匹。昔の中学校の時とか家のすそから囮2匹持って自転車でちょっと遠くに行くじゃないですか。囮取り出して1匹掛かって弱ってそれで使いもんにならんくなって2匹目も使ってまた弱らして掛からんくて、でも使える囮が無くて半日ボウズで、パクパクしかしてないようなやつでルアーみたいにして、まぐれで一匹掛かってそこから50匹とか。1匹掛けたら入れがかりとか。

----- さっき仰った1匹掛けたら別世界

保貴: そんな経験もあるから弱らさせんとこうって、慎重に。でもそのままボウズで帰った事もあるからね。頑張ったけど、よー囮換えんと。しゃーないわって。
昭典: でも、もう結構決めてやるんですよ。こういうとこで今日は掛かるんじゃないかなと。そこでばっかりやってみて、そこから状況を探ってみる。どういうとこがええんかなって。そしたら自分がええと思っているとこより全然釣れんかったら、またそれから全然違う発想でまあこういうとこなんかなって思って。またそういったとこばっかやってみて、そこでまた釣れるとこ探していって。今日みたいな川やったら完全にパターン化していましたからね。はやくそのパターンを探す。今日やったら小石底のさらさらしたところが多分一番釣れる。始めはそう思ってなかったけどね。始めは石結構大きい所の小石が噛んだようなとこがええんじゃないかなって思ってた。そっからまた考え方を変えて、別のとこ狙っていった。でもやっぱり大きな石の所ででかいの釣れるんちゃうかなって、最後やったんですけどやっぱあかんかったっすね。これもパターンを探して。まぁ大会とかもそうですけどね。そのパターンとかにハマった人が勝ち上がってくる。
保貴: だから優勝する人とかの釣り見てたら、びっくりするような釣りしている人もいますからね。だからそれがパターンにハマって。絶対優勝する人はなんかのパターンを掴んでいるんですよ。だからいつでも一旦は自分の頭で決め込んで、今日はこういうとこ釣れるはずやって。そっからもうくずしていく。
保貴 / 昭典: 偏光グラスは釣り道具の一部やね。ほんまに。
昭典: それこそ鮎釣りで言ったら、無かったら成立せん。釣りが。
保貴: 無かったらちょっと楽しくないと思います。想像でしなきゃあかんくなるから。楽しみも無いっていうか、やっぱり見て、こう、、、見たいじゃないですか(笑)
昭典: 石の色のパターンを掴むのも早いし、有った方が。無くてはならないアイテム。
保貴: 忘れたら取りに帰るくらい。

----- 無くてはならないってことはもう戻れないってことですよね。

保貴: 釣りの道具の一部やから。竿、タモ、メガネ(笑)。周りを気にするな。タバコ無かったら絶対無理。大会の時とかも絶対そう。一旦落ち着かせようと(笑)焦ったりしても絶対。大分負けてあっても俺は入れがかりで釣れないと追いつけないとか思いよったら逆に釣れなくなるから。1ッ匹づつ確実に釣って行こうと考えて。もう大分負けているから向こうのこと気にせんようにしようとしてたら最後勝っているとか。だから向こうがだいぶ焦ってくるんですよね。向こうが釣っているけど、自分がペース遅いけど確実にポツポツポツと釣ると向こうの人焦ってくるじゃないですか。そしたらバタバタしだして向こう釣れんとこっちあんまり釣ってないのに、、、そこはやっぱりメンタルなんですよ。

-----心理戦なんですね。

保貴: そうそう。開始5分で3匹とか釣れたら逆に焦ってくる時とかあるんですよ。やばいんちゃうん、このペースでいったらと思って。優勝してしまうって。プルプルして(笑)そんで何回も逃して準優勝とか。でもホンマ決勝とかになったら、きたんちゃうん、俺優勝やって思ったら逆に全然あかんかったり。

----- それくらいメンタルな面が強いんですね。

保貴: でっかい大会僕全部準優勝やけど(昭典指さして)全部優勝や。僕の方がメンタル弱い(笑)

Profile
廣岡保貴 1978年生まれ、泳がせ釣り系 / 廣岡昭典 1980年生まれ、引き釣り系。異なる鮎釣りスタイルで活躍し、G杯や報知オーナーカップ、中日スポーツ杯などで優勝・準優勝を飾る兄弟トーナメンター。
〈着用サングラス〉
保貴:DECK (デック)
昭典:VEGA (ヴェガ)

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